2016 October

 

 
 
 
主人のゼミの学生さん達とイタリア人教授御夫妻が軽井沢にいらっしゃる。まず は我が家の別荘訪問、何だか「森の学校」のような雰囲気・・・。諏訪 神社で お参りをして中軽井沢の主人の作品を訪問。施主の方のご好意で、外観だけでは なく中に入って緑に包まれた居間や高い天井を体験する。お付き 合いの長いゼ ミ生の方々と大好きな軽井沢をご一緒出来てとても嬉しい。

 

 

 
 
M教授御夫妻の東京滞在もついに最後の晩、私のアトリエをご訪問。ジュエリー 以前の子供の頃からの手芸や工作の作品、全て母が大切にしまっておい てくれ た。様々に整理も進み、さながらアーカイブのよう?私のルーツとも言える作品 を見ながらお喋りは尽きない。

 

 

 
 
 
母の残した作品を少しずつ整理してきたこの一年。ようやく各々のサイズの桐箱 と羽子板のスタンドをオーダー。来年はぜひ「偲ぶ会」を我が家の新し いギャ ラリーで催したいと思い、準備を進める。細かい手仕事は時間の蓄積の結晶でも あり、一つ一つの作品に母が込めた思いを感じる。何だかすぐそ ばに居るよう な不思議な時間・・・。

 

 

 
 
母校の学園祭に伺う。一昨年、初めてのホームカミングデーで講演をさせて頂い たのも今では懐かしい思い出。毎年活躍して居られる先輩にお目にかか るのは 嬉しく、また大きな励みにもなる。テレビや雑誌では気取っていても、やはり母 校のでは「イチ卒業生」になれるのもこのキャンパスという独特 の雰囲気のお かげ。今年は最後にマイクを頂いて、第一回目の講演者としてご挨拶とご報告。 この講演会でお話したチャリティーのプロジェクトが時期 を同じくしてようや くスタートしたのも嬉しいご縁。

 

 

 
 
 
イベント続きの今月、時間が矢のように過ぎるとはこの事、ひとまず軽井沢で深 呼吸・・・。溜まった膨大な仕事を前にボーゼンとしつつ、森の匂いに 包まれ てコーヒーなど。すっかり寛いで気が大きくなるのはいつもの事。学生の頃の試 験勉強のように「あれだけの量を2日でこなせたではないか!」 と根拠の無い 自信が湧いてきて、まずは眠る・・・。

 

 

 
 
ようやく東京の仕事も一段落、パリへ戻る。乗り換えのアムステルダムのスキ ポール空港は大々的な拡張工事が終わり、本当に巨大なハブ空港に。 「INTERNET CENTER」なるモノも、WIFIの飛び交う今となっ てはタダのベンチ。その代わりどの国際空港でも増えているのがマッ サージ ブース、何故か必ずBUDDAやZENというフレーズと共に巨大な仏頭などが 鎮座していて、なかなかキッチュ!そしてあまり休まらなそ う・・・。

 

 

 
 
パリの秋もすっかり深まって、マルシェにはさまざまな種類のきのこが並ぶ。 シャンピニオン・ド・パリは真っ白なマッシュルームのこと、スープやオ ムレ ツの具にしたり生のままサラダにも。ロゼと呼ばれるシャンピニオンはたっぷり のパセリとオリーブオイルでソテーにして。7月以来ポリ袋が廃止 されたこの マルシェ、こんな藁半紙の袋がきのこにはぴったり、まるで新聞紙に包んだよう に長持ちする。

 

 

 
 
パリの警視庁も昔は入るまでに既に長蛇の列だったけれど、最近はすっかりオー トメーション化されて全てがシステマティックに。あっという間に所用 も終わ り、久しぶりにセーヌ川沿いを歩いて帰る。やっぱりパリは美しい・・・。

 

 

 
 
一時期良く取材で使わせて頂いたこのホテル、昔の貴族の館を改修してホテルに しているので作りがとても面白い。ようやく長かった改装が終わりカ フェも出 来てすっかり今風の素敵な空間に。オーナーにお招きを受けてサロンやお部屋を 見せて頂く。サロンのソファで友人とお喋りした懐かしい夜を 思い出す。

 

 

 
 
 
全てがインターネットでメイルのこの時代、フランスはまだまだ書類社会。ネッ トバンキングやクレジット決済より、やっぱり小切手。重要な書類や支 払いの 小切手を書く時は、「書類と小切手の日」としておウチに篭って一気に書き上げ る。今だに長文のオフィシャルな手紙は難しい・・・。

 

 

 
 
パリのパーキング事情は年々悪化の一途、車族は喫煙者同様、何かにつけ締め出 される。馬車の時代から変わらない街に車、元々無理があるわけ で・・・。タ ダでさえ少ないパーキングロットも共有の電気自動車「オートリブ」や自転車の 「ヴェリブ」の駐車用になってしまい毎回パーキングロッ トを探すだけで一苦 労。ようやく見つかっていざ駐車チケットを購入しようとするもマシンが壊れて いる!最近は車両ナンバーを入力するタイプも増え て、覚えていないと再び車 まで走ることに。それでも車で出かけてしまう私・・・。

 

 

 
 
 
我が家のパーキングは幸運な事にアパルトマンの目の前。サンジェルマンには地 下のパーキングが付いている建物は皆無な上、パブリックなパーキング もココ 一ヶ所しかないので結構遠くに住んでいる人も多い。それでも月極でパーキング ロットを借りられればかなりラッキーな方で、私は車を買う前に 4年も待って ようやく見つけた「秘宝のパーキングロット」。しかし工事も多く、朝早く出る 人は一晩路上に停めざるを得ない。更に前日に知らないと その日は車を出せな い!パリの車生活はなかなか大変・・・。

 

 

 
 
シャルル・ド・ゴール空港は年々巨大化していて今ではアジアのハブ空港、バン コクのよう・・・。パスポートコントロールも長蛇の列、プライオリ ティーラ インですら一時間も待つ。更にトラムで各ターミナルごとに振り分けられ、その 先でセキュリティチェックを受ける。ようやく機内に着く頃に は既に疲労困 憊!延々に続く出発ロビーを機内から眺める。

 

 

 
 
初冬のパリから戻ると、軽井沢はまだ紅葉の美しい晩秋。大賀ホールのコンサー トも燃えるような木々の色に包まれて、ロビーからの眺めも美しい。陽 射しの 暖かい秋の午後、昨日まで寒いパリに居たのでとても嬉しい。秋の軽井沢は本当 に素敵・・・。

 

 

 
 
 
diary index 軽井沢は夏より秋、そして冬の方が美しくてずっと好き・・・。毎年、秋の紅葉 を楽しみにしているけれど、今年は大賀ホールのコンサートのおかげで 素晴ら しいタイミングで雲場池に。雲場池に着くまでの道も紅葉した木々からの木漏れ 日が美しくうっとりしながら歩く。快晴の空の抜けるような青 さ、鏡のような 水面に真っ赤な紅葉が映り込んで息を呑むほど美しい・・・。 page top

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